フッガー家の時代

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フッガー家の時代

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  • サイズ B6判/ページ数 329p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784641160330
  • NDC分類 332.3
  • Cコード C3033

内容説明

16世紀はヨーロッパの覇権争いの資金調達をめぐって、南ドイツ人やイタリア人の銀行家がしのぎをけずる国際金融の戦国時代であった。その覇者であり、最大の貸し手の名前をとって「フッガー家の時代」という。本書は、その激動の時代の歴史的大事件を描き出した画期的な本。

目次

序章 フッガー家
第1章 フッガー家の時代
第2章 「大航海時代」とフッガー
第3章 フッガーのスペイン事業
第4章 アントウェルペンとリヨン―一六世紀の「世界市場」
第5章 王室の債務支払停止(「国家破産」)とヨーロッパの金融危機

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

人生ゴルディアス

4
フッガー未履修だったので読んでみた。あまり期待せず読んだけどすごく面白かった。特に大市の存在を、領地の発達とかじゃなく、王室が金を借りる際に現金が集まっている貯金箱とみなす発想は、すごく腑に落ちた。また銀行家が必要とされてたのも、帝国が広すぎて前線に戦費を送ろうにも現金送れないから為替に頼らざるを得ない、的な説明がなされていて、ぼんやり理解していたことがようやくはっきりした感じ。2020/04/13

富士さん

3
始めて読んだ時は、珍しいドイツ商人についての本だと思ったので失望した記憶がありますが、読み直すと別の価値がありました。借金を返してほしければ金を貸せと、某デパートの元社長のようにふるまうスペイン王国と、事業のリスクを嫌う中小の商人から低利でお金を集め、市場にカネ詰まりを起こしても高利の国債に投資した挙句、大名貸しのお約束をたどった16世紀金融史の狂騒は、信用という錬金術の副作用と基本働きなくない人間が生み出す恐慌の本質が南海会社より前に、より象徴的に表れていて、もっと注目されてもいい出来事だと思うのです。2017/11/28

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