内容説明
本書は、保険の世界の、いわば混沌ともいえる時代にあって、あえて600年ないし700年をさかのぼり、海上保険が保険として初めて誕生してから1、2世紀の時代に定められた海上保険条例および同契約法理を研究するものである。
目次
第1部 イタリア初期の海上保険条例(ジェノヴァ、フィレンツェおよびヴェネツィア初期の条例;イタリア初期の条例の整理と検討)
第2部 バルセロナの海上保険条例(1432年のバルセロナ条例―バルセロナ最古の海上保険条例;諸条例の整理と関係史料 ほか)
第3部 14・5世紀地中海時代における海上保険契約法理(契約当事者資格;被保険利益 ほか)