内容説明
計量経済学は、たとえば「少人数教育が子どもの学力を高める」など、世にあふれるさまざまな仮説を検証するための実証分析の役に立つツールです。本書は、最も重要で基本的な回帰分析を中心に、操作変数法、パネル・データ分析などの応用手法まで、直観的な理解を重視し、統計ソフトでの分析例を紹介しながら説明します。本書を読んで、実証分析をはじめましょう!
目次
なぜ計量経済学が必要なのか
第1部 確率と統計のおさらい(データの扱い方―数字に隠された意味を読み取る;計量経済学のための確率論―不確かなことについて語る;統計学による推論―観察されたデータの背後にあるメカニズムを探る)
第2部 計量経済学の基本(単回帰分析―2つの事柄の関係をシンプルなモデルに当てはめる;重回帰分析の基本―外的条件を制御して本質に迫る;重回帰分析の応用―本質に迫るためのいくつかのコツ)
第3部 政策評価のための発展的方法(操作変数法―政策変数を間接的に動かして本質に迫る;パネル・データ分析―繰り返し観察することでわかること;マッチング法―似た人を探して比較する;回帰不連続デザイン―「事件」の前後を比較する)
著者等紹介
田中隆一[タナカリュウイチ]
現職、東京大学社会科学研究所准教授。略歴、1996年3月、東京大学経済学部卒業、1998年3月、東京大学大学院経済学研究科修士課程修了、2004年5月、ニューヨーク大学大学院経済学研究科博士課程修了(Ph.D.in Economics)。大阪大学大学院経済学研究科COE特別研究員、大阪大学社会経済研究所講師、東京工業大学大学院情報理工学研究科准教授、政策研究大学院大学准教授を経て現職。専攻、教育経済学、労働経済学、応用計量経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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