内容説明
マクロ経済学の基本的な骨格をつかむことができるように、取り上げるトピックスを実物的側面に絞ってわかりやすく解説します。日本経済が直面する重要課題についての理解を深めるのに最適な入門テキスト。
目次
第1部 マクロ経済学のフレームワーク(マクロ経済学とは何か?;GDPとは何か?)
第2部 生産と支出の決まり方(経済成長と技術の役割;消費の決定;投資の決定)
第3部 所得分配の決まり方(労働市場と失業;所得分配と格差)
第4部 政府部門と海外部門(再分配政策)
著者等紹介
柴田章久[シバタアキヒサ]
1964年生まれ。大阪大学大学院経済学研究科博士前期課程修了。大阪大学経済学部助手、大阪市立大学経済学部助手、同助教授、大阪大学経済学部助教授、京都大学経済研究所助教授を経て、2003年より現職。現職:京都大学経済研究所教授
宇南山卓[ウナヤマタカシ]
1974年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了、博士(経済学)。現職:一橋大学経済研究所准教授(現在、財務省財務総合政策研究所に出向中)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のら
2
マクロ経済学の入門の入門。金融面は取り上げていないので本書の立ち位置は本当に初歩の初歩なのだろう。…とは言え、やはり難しい。ただ、読んでいて、説明が2,3,5…となっている様に感じられる部分もチラホラ。経済学者にとって常識である知識の説明が省略されているような。改めて感じたのは『マンキュー入門経済学』の分かり易さ。あの本は説明が1,2,3...ときっちり書いてあって、何度も繰り返し説明がなされるので、初学者でも置いていかない作りとなっている。やはりお薦めは『マンキュー入門経済学』ですね。2022/07/27
ぽん教授(非実在系)
2
議論がけっこうあっちへいったりこっちへ行ったりする(逆に言えばけっこう厳密)のだが、その説明は丁寧なので根気よく読めば初めてでもよくわかるようになっている。 しかし「この分野ではこれが望ましい」というところが(当たり前ながら)マクロ経済学的な理由のみで説明されているため、そんなに単純に言えるのだろうかってところは結構見受けられる。 その意味でも上級の教科書と他の分野を学んでいく必要はあるのだろう。2014/07/09
葉
1
元神戸大学の宇南山先生が書かれた本であり、非常にわかりやすい内容になっている。少子化などを専門とされていたので、後半の章に少子化について述べられている部分がある。ミクロとマクロ、フローとストックの違いについて説明されており、主に学部1年生が読むのに適している。練習問題の解答がないのが寂しい。章の終わりにはまとめがあり、分配の状況は視覚的にローレンツカーブで表現され、ジニ係数として数値的な指標に表現できるなどのわかりやすいまとめがある。1900円と安い。2014/08/28
Kei
0
経済学の基礎マクロ経済学を解説。これを読んだ当時、経済学の知識に乏しくあまり頭に入ってこなかった。厚みのある勉強が必要。2015/08/05
えむ
0
数式はあまり出てこないが、やはり初学で独習だと理解の限界を感じた。2016/07/21