内容説明
財政規律は民主主義に何をもたらすのか。制度的安定性、危機対応の柔軟性、社会的包摂性という3つの視角から、財政規律が政治に与える影響について国際比較を通じて明らかにする。財政赤字が続く日本において今まさに必要な一冊。
目次
序章 財政規律と民主主義―本書の背景と問い
第1部 財政規律の制度的安定性(財政規律の形成と揺らぎ―ドイツにおける制度化と危機への対応;党派的対立が財政規律に与えた影響―アメリカ二大政党制下の財政政策;回避される財政責任―韓国にみる「放置国家」と財政民主主義の展開;財政再建の規範化と政党内対立―日本政治における財政規律の構造的影響)
第2部 危機対応の柔軟性(危機下の柔軟な財政政策―イタリアにおけるユーロ危機とコロナ禍への対応;緊縮財政が引き起こす国内分断―イギリス保守党の政策と社会的対立;財政規律と防衛力拡充―安全保障財源の日独比較;コロナ対策からの「出口戦略」と財政再建―アメリカ・カナダの制度と政策)
第3部 財政規律と社会的包摂性(福祉国家改革と財政規律の交錯―1980年代以降のオーストラリアにおける政策展開;緊縮財政への社会的反発―ヨーロッパにおけるポピュリズムと反緊縮運動;一極集中と財政規律―韓国との比較でみる日本の政治対立;急進右翼政党の財政政策―ヨーロッパにおける反緊縮政策の神話)
終章 財政規律と民主政治の再定位
著者等紹介
横田正顕[ヨコタマサアキ]
1995年、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。現在、東北大学大学院法学研究科教授(比較政治学、南欧政治研究)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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