出版社内容情報
日米安保条約の成立と改定の過程をあざやかに描き出し,高い評価を得た著作の増補版。初版刊行から20年が経ち,この間に公開された新史料や研究の進展をふまえた補註・補論を追加している。今後の日米安全保障協力のあり方を議論する際の基盤を提供する。
内容説明
安保交渉の「謎」を解き明かす。安保条約の成立・改定過程を鮮やかに描いた記念碑的著作の増補版。2009‐10年の外務省密約調査にも携わった著者が、近年公開された新史料・研究成果をふまえて補註・補論を加える。「第22回サントリー学芸賞受賞作」の増補版。
目次
第1章 安保条約の成立
第2章 防衛力漸増―吉田路線とアメリカ
第3章 安保改定構想の挫折―重光訪米の意義
第4章 安保改定の逆説―岸信介と安保改定
第5章 新安保条約の意匠―条約区域と事前協議をめぐって
補論 「事前協議の秘密」について
著者等紹介
坂元一哉[サカモトカズヤ]
1956年福岡県に生まれる。1979年京都大学法学部卒業。1981年、京都大学大学院法学研究科修士課程修了。1982‐85年、オハイオ大学留学。京都大学法学部助手、三重大学人文学部助教授、大阪大学法学部助教授などを経て、大阪大学大学院法学研究科教授(国際政治学・外交史)。京都大学博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。