内容説明
多くの人が「迷っている」と思われるテーマを選び、判例・学説の来し方と現状を整理し、今後の行方を示す。「判例・学説を刑法全体の中で位置づけることができるように」、「迷路に迷い込むことがないように」と、著者が願いを込めて読者を導く、待望の書。
目次
法的因果関係
作為義務の成立根拠
侵害に先行する事情と正当防衛
錯誤に基づく被害者の同意
故意における事実の認識
間接正犯・不作為犯の着手時期
過失犯の共同正犯
共犯関係からの離脱
住居侵入罪の保護法益・「侵入」の意義
奪取罪における不法領得の意思
不法原因給付と詐欺罪・横領罪
公共危険犯としての放火罪
偽造の概念
賄賂罪における職務行為
著者等紹介
塩見淳[シオミジュン]
1961年大阪府に生まれる。1984年京都大学法学部卒業。現在、京都大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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