出版社内容情報
成年後見制度の成り立ち,比較法研究から,最近の法改正までをカバーする。成年後見制度の立案から関わってきた第一人者による研究書。ますます少子・高齢化が進むなか,今後の制度のあり方を見据えた提言を行う。
第1部 わが国法制研究
第1編 体系と比較法 第1章 成年後見法体系の構築/第2章 ドイツ成年者世話法からみたわが国成年後見法の課題 第2編 任意後見 第1章 任意後見制度の新たな展開/第2章 信託制度と成年後見 第3編 法定後見 第1章 補助一元化への途/第2章 第三者後見人養成の意義/第3章 法人後見の意義と役割 第4編 障害者権利条約 第1章 障害者権利条約と成年後見法/第2章 『横浜宣言』と成年後見制度の改革 第5編 身上保護・能力判定 第1章 成年後見における身上保護の意義・覚書/第2章 成年後見制度と能力判定 第6編 成年後見制度利用促進法 第1章 成年後見制度利用促進法と円滑化法の意義/第2章 成年後見制度利用促進基本計画の理念と具体化の方途 第7編 改革への視座─総括 第1章 日本の成年後見法とその改革/第2章 任意後見制度および補助類型の利用促進
第2部 海外法制紹介 第1章 ドイツ民法典制定に至る『能力』概念の変遷/第2章 ドイツ世話法の制定と『能力』概念/第3章 アメリカ後見法の改革動向/第4章 意思能力低下・喪失対応型信託制度/第5章 イギリス法における能力概念/第6章 イギリス法における『制定法上の遺言書』の現代的意義
目次
第1部 わが国法制研究(体系と比較法;任意後見;法定後見;障害者権利条約;身上保護・能力判定;成年後見制度利用促進法;改革への視座―総括)
第2部 海外法制紹介
著者等紹介
新井誠[アライマコト]
1950年新潟県に生まれる。1973年慶應義塾大学法学部卒業。1979年ミュンヘン大学法学博士。2006年フンボルト賞受賞。2010年ドイツ連邦共和国功労勲章一等功労十字章受章。國學院大学法学部教授、千葉大学法経学部教授、筑波大学法科大学院教授を経て、中央大学法学部教授、日本成年後見法学会理事長、信託法学会常務理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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