出版社内容情報
裁判では,法的判断の前提として,正確な事実認定が重要である。本書は,民事訴訟における,裁判官の判決に至るまでの事実認定の思考過程を理論的に分析し,体系化を図った画期的1冊。推定,証明度などに関する最新の議論も豊富に織り込み,待望の改訂。
内容説明
裁判では、法的判断の前提として、正確な事実認定が重要である。本書は、民事訴訟における、裁判官の判決に至るまでの事実認定の思考過程を理論的に分析し、体系化を図った画期的1冊。推定、証明度などに関する最新の議論も豊富に織り込んだ。
目次
第1章 本書における研究の概要とその意義(事実認定の研究の重要性;事実認定の研究課題 ほか)
第2章 事実認定の対象となる事実の確定(確定すべき「事実」;事実認定の対象となる事実(争点) ほか)
第3章 証拠から事実を認定する判断の構造(書証の場合;証言の場合)
第4章 間接事実から要件事実を推認する判断の構造(証拠による認定という方法と間接事実による推認という方法の関係;間接事実による要件事実の推認方法―総論 ほか)
第5章 事実の認定ができたとする判断の構造(事実の「確定」と事実の「認定」;事実の確定に関する各種の方法間の相互関係―各種方法の検討に先立ち ほか)
著者等紹介
伊藤滋夫[イトウシゲオ]
1954年名古屋大学法学部卒業。1961年ハーバード・ロー・スクール(マスターコース)卒業(LL.M.)、1994年博士(法学)名城大学。1954年司法修習生、1956年東京地・家裁判事補、1966年東京地裁判事、以後、松山地・家裁判事、最高裁事務総局家裁局第一兼第二課長、東京地裁部総括判事、和歌山地・家裁所長、名古屋高裁部総括判事、東京高裁部総括判事などを歴任。その間、司法研修所教官、司法試験考査委員(民事訴訟法、民法)、法制審議会民事訴訟法・民法部会委員も務める。1995年退官。その後、創価大学法科大学院教授、法科大学院要件事実教育研究所長などを経て、同研究所顧問、創価大学名誉教授、弁護士。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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