内容説明
不動産登記制度の基礎知識はもちろんのこと、物権法をはじめとする民法実体法やわたしたちの暮らしとの関連にも触れ、生きた不動産登記法の世界を散歩するように解説。実際の実務を知るうえで重要な先例や登記記録例も豊富に掲載。
目次
第1章 序/不動産登記の世界へ
第2章 登記をするということの意味
第3章 不動産登記制度の仕組み
第4章 表示に関する登記の手続
第5章 権利に関する登記の手続
第6章 各種の権利変動と登記の手続(1)―暮らしや取引の諸事象に即して
第7章 各種の権利変動と登記の手続(2)―民法との関連を考える
第8章 地籍と不動産登記制度
第9章 訴訟と不動産登記制度
第10章 結/不動産登記の世界から
著者等紹介
山野目章夫[ヤマノメアキオ]
早稲田大学大学院法務研究科教授。1958年に福島市で生まれる。1981年に東北大学法学部を卒業し、同学部助手を経て、1988年に亜細亜大学法学部専任講師、1993年に中央大学法学部助教授、2000年に早稲田大学法学部教授。2004年4月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リョウ
3
不動産登記法の入門的基本書。民法でケンリカンケイが分かったとしても、それを実現するためにはどのような制度があるか分かっていると理解につながる。2013/10/06
シュウ
2
ひろく、事例等を折り込みながら分かりやすく、導入に。初心者には具体例があるとイメージが湧きやすいです。2014/03/30
青木克敏
0
不動産登記法ってとっつきにくいなあと思っていたので、とりあえず入門的にという感覚で手にとったのが、この本。民法の改正などで、条数に異動が出ている箇所もあったが、民法をある程度理解しているという前提で読めれば、入門書として良いなあと思いましたし、読んでよかったです。今度は、同じく山野目先生の不動産登記法を読みたいなあと思っています。2025/05/03
みちしるべ
0
司法書士試験に向けて読んだ。不動産登記法の建て付けを、とても分かりやすく説明してくれている。そして、はしがきに記されているように、民法がよくわかるようになる。不動産の時効取得の項で、「無過失」は推定されないから申請者が評価根拠事実を原因証明情報に記す必要があると書かれているのは、まさに民法の延長線上の話で、読んでてワクワクした。また、地籍という制度の意義を検討する一コマも面白かった。特定の範囲の土地の利用権を公的に保障することが、その土地の利活用、ひいては社会活動を最大化させるという説に、とても共感した。2021/05/31
いとのり
0
受験生時代に買った本をようやく読み終わりました。不動産登記法もあれほど勉強した頃から、はや・・・4年!? すっかり過去問も説いていませんが、それなりに知識は残っていることを再確認しました。読みやすい内容ではありましたが、1回読むだけでは身につかない本かなぁ、と感じてしまうのは、やっぱりブランクのせいかな。2019/08/02