内容説明
現代家族を、「婚姻家族」と「非婚姻家族」「拡大家族」「複合家族」に分類して対比し、法的処遇を考察。最近の法改正(戸籍法、児童虐待防止法、DV防止法など)や少子高齢化対策の動き、近時の判例(死後懐胎、代理出産、国籍法に関する判決等)を織り込んだ。さらに、現状への対応のみならず、将来の社会変化の受皿となることを見据え、立法論にも言及する。
目次
序章 家族・家族法とは何か(家族・家族法の存在意義;日本における家族法の歴史と家族の現状;家族法の基礎理論)
第1章 婚姻家族の法(夫婦関係と親子関係の連動;夫婦間の権利業務;親子関係の発生と内容;夫婦関係の成立と解消)
第2章 非婚姻家族/準婚姻家族の法(親子関係と男女関係の独立;自然の親子関係;人為の親子関係;カップルの関係)
第3章 拡大家族/複合家族の法(核家族から拡大家族・複合家族へ、そして家族の消滅へ?;家族の拡大;家族の限界)
第4章 家族支援/家族管理の法(民法の予定する法;民法の予定しない法;民法を基礎づける法―人権と家族)
著者等紹介
大村敦志[オオムラアツシ]
1958年千葉県に生まれる。1982年東京大学法学部卒業。現在、東京大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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