内容説明
本書は3部から成り、第一編には、判決効論について最近発表したものと、近時問題となった、株主代表訴訟における会社の訴訟上の扱いを論じたものを収録。第二編は、証拠法に関するものを収録。医療事故、不当労働行為事件などをとり上げた。第三編に収録したものは、著者が東京大学法学部在任時代に、個別の事件のために書いた意見書である。
目次
第1編 判決効、訴訟参加(判決の遮断効と信義則;正当な決着期待争点;株主代表訴訟の被告役員への会社の補助参加)
第2編 証明論(診療債務の再検討―医者の弁明義務を手がかりとして;訴訟提起前におけるカルテ等の閲覧・謄写について;不当労働行為審査における証明の程度 ほか)
第3編 鑑定意見(損害保険会社の示談等の代行と弁護士法72条について;アジャスターによる示談代行について;板曼陀羅事件 ほか)