出版社内容情報
判決に残された「近代的なるもの」の痕跡を読み解く,9人の研究者による挑戦的な論文集。判例を法テクストのみならず思想テクストとして扱い,時代と事案を振り返って日本法思想に肉薄する。今後の判例研究・判例学習に資する,新たな判例読解の手法を示す力作。
目次
小粥太郎「田中耕太郎からみる近代──謝罪広告請求事件」
駒村圭吾「文学裁判とふたつの近代批判──『チャタレイ夫人の恋人』事件判決」
渡辺康行「憲法判例のなかの家族──尊属殺重罰規定違憲判決と婚外子法定相続分規定違憲決定」
林 知更「論拠としての『近代』──三菱樹脂事件」
蟻川恒正「裁判官と行政官──猿払事件最高裁判決」
石川健治「精神的観念的基礎のない国家・公共は可能か?──津地鎮祭事件判決」
山本龍彦「憲法上の財産権保障とデモクラシー──森林法判決」
大屋雄裕「宗教の近代性とその責任──空知太神社事件」
宍戸常寿「司法制度改革の中の裁判官──裁判員制度合憲判決」
内容説明
“近代”立憲主義、その思想は芽吹くか。憲法判例に残された、「近代的なるもの」の痕跡を読み解く、挑戦的な論文集。
目次
田中耕太郎からみる近代―謝罪広告請求事件
文学裁判とふたつの近代批判―『チャタレイ夫人の恋人』事件判決
憲法判例のなかの家族―尊属殺重罰規定違憲判決と婚外子法定相続分規定違憲決定
論拠としての「近代」―三菱樹脂事件
裁判官と行政官―猿払事件最高裁判決
精神的観念的基礎のない国家・公共は可能か?―津地鎮祭事件判決
憲法上の財産権保障とデモクラシー―森林法判決
宗教の近代性とその責任―空知太神社事件
司法制度改革の中の裁判官―裁判員制度合憲判決
著者等紹介
駒村圭吾[コマムラケイゴ]
1960年生まれ。現在、慶應義塾大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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