内容説明
抽象的でむずかしいと言われる行政法のあらましを、豊富な具体例を用いながら、やさしい語り口で講義。今回「損失補償」を新たに書き下ろした。行政法入門の名著、待望の改訂。
目次
行政法とはなにか
行政法上の法関係
法律による行政の原理
法律による行政の原理の例外と限界
行政過程への私人の参加
行政行為
行政立法
行政の非権力的活動形式
行政の実効性の確保
行政訴訟
行政上の不服申立て
国家賠償法
損失補償
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽん教授(非実在系)
2
口語調でたとえ話も多くわかりやすくい。たまに「~というように考えていきますと、~というような疑問を持つかもしれませんが~」というような文字列を見かけるが、なるべくすべて説明しようという親切心の表れである一方、そういう疑問に気づくのは実はできるひとなのではないかとも思ってしまう。 恐らくそういう意味では、上級者が読んだらまた違った価値を楽しめるのだと思った。2015/01/08
まるぽー
1
行政法体系の大枠を理解するのに最適である。専門的な言い回しについても意識的に噛み砕いた説明がされている。行政法要論(原田尚彦著)とあわせて読むと基本的な内容は網羅されるのではないか。もちろん法律の専門家を目指すには足りないとは思うが、今の自分には十分である。2015/06/20
Lulo
0
公務員方々との勉強会のため借りた。 例えが多くわかりやすい! 実際の試験ではこれよりずっとずっと莫大な知識がいるらしい(*_*) がんばらな!2015/07/13
たあくん元気
0
面白い
check mate
0
「…私が学生のころにこんなふうな話を聴いていたのだったならば、はじめからもっと行政法をおもしろいと思ったかもしれないな、といえるような本を書きたい…」(まえがき) という筆者の思いの結晶。わかりやすい例え話を随所に交え、初学者が誤解に陥りがちなところは懇切に説明している、教育的配慮の行き届いた本。もっとも、それが教育的配慮であることに気づくにはある程度の勉強が必要なので、塩野本や宇賀本を読んだあとに本書を読めば、藤田先生の懐の深さが分かる。2014/03/09