内容説明
「統治機構」の領域においても、国家をめぐる情勢は日々変化し続けている。一票の較差・ねじれ国会・裁判員制度などをめぐるさまざまな問題を、憲法学の視点から子細に説き明かす。信頼の記述はそのままに、激動の時代へ対応すべく、6年ぶりの改訂。
目次
第3編 統治機構(国会;内閣;裁判所と憲法訴訟;財政;地方自治;憲法の持続と変動;国法の諸形式)
著者等紹介
野中俊彦[ノナカトシヒコ]
法政大学名誉教授
中村睦男[ナカムラムツオ]
北海道大学名誉教授
高橋和之[タカハシカズユキ]
明治大学教授
高見勝利[タカミカツトシ]
上智大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぺっちゃ
2
基本書の一つ。Ⅱは統治。 有名な基本書であり、その内容は素晴らしく、大変勉強になります。やはり、勉強には基本書といわれるものを読んでいくのが一番いいと思います(司法試験対策のための勉強という意味ではなく)。2020/10/18
うどんさん
1
通称「四人組」と呼ばれる定評ある憲法の基本書。Ⅱでは統治機構を扱う。Ⅱもよくまとまっているが、Ⅰと違って判例や機能面の話はどうしても少なく静的な制度面の記載が中心となるので、読んでいてやや冗長に感じられる。その分、第15章などは高橋和之先生の「国民内閣制」論の色彩が強い記述なのだが面白く読めた。最終改訂後の判例の動向について、地方議会の出席停止処分について争訟性を認める最大判令2.11.25、地方公共団体の条例に基づく自主課税権の限界について最判平25.3.21あたりは少なくとも他教材で補う必要がある。2022/01/15
北山央晃
0
現在の憲法解釈学の初歩的テキストか。学説は簡単に比較してあり便利。もうすこし思想的背景の記述が欲しいかな。ところで改憲論議している国会議員のみなさんはどういう憲法学のテキストをどの程度読んでいらっしゃるのだろうか。2013/04/13