出版社内容情報
複雑な現代社会に生きる私達は,さまざまな局面で「法」と出会う。その法とは何なのか,社会のどの場面でどのように働いているのか,そして法はどこから来たのか,といった法の基本をわかりやすく伝える。これからの社会を見通すための,新しい法学入門。
内容説明
いま、法を学ぶすべての人へ。多様化した現代社会の法を探る、新しい法学入門。
目次
第1章 法とは何か(法とは何か;システムとしての法;法の解釈と適用)
第2章 法の基本―憲法・民法・刑法・手続法(法と手続;民法;犯罪と法;憲法)
第3章 法と社会―領域からみる(ライフスタイルをつらぬく法;人々の暮らしと法;組織に関する法;市場にかかわる法;公益実現のための法;情報にまつわる法;グローバル社会の法)
第4章 法とは何か、再び―違った角度から(はじめに;近代法の淵源;近代法の確立;近代法の修正;近代法の射程)
著者等紹介
宍戸常寿[シシドジョウジ]
東京大学教授
石川博康[イシカワヒロヤス]
東京大学教授
内海博俊[ウチウミヒロトシ]
立教大学教授
興津征雄[オキツユキオ]
神戸大学教授
齋藤哲志[サイトウテツシ]
東京大学教授
笹倉宏紀[ササクラヒロキ]
慶應義塾大学教授
松元暢子[マツモトノブコ]
学習院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ステビア
25
明らかに初学者向けではない。こんなもん学部1年の春に読まされたら泣くぞ2023/07/12
Masaki Sato
1
実定法から比較法や法史学まであまねく触れていて、特に周辺法学的な部分の概要をつかむのに役に立った。ライフサイクルや組織体(法人)、市場といった切り口で横断的に見せるのも気が利いている。ただ、研究者の入門書の王道という感じなので、学部1年生が読み始めたら眠くなるのは必至。2024/01/12
まさやん510
1
Twitter等で評判が良くて読んでみたところ、最初は、法とは何かという法学入門の女将的な記述が薄く、すぐに「法と手続」という割と退屈目な内容に入っていくので、「そんなに評価すべき本かな?」と思ったが、第3章の法と社会という切り口での各法領域の解説はわかりやすかったし、第4章に、「法とは何か」という点について改めてある程度踏み込んだ記述があるという構成は、なるほどな、と思わされた。2021/07/17
たまぞう
0
第1章は法とは何かについての簡単な導入編。つづく第2章は実体法(憲民刑)ではなく手続法から始まるのが意外だったが、「手続が大事なのは基本的人権を実現するうえで適正手続の保障が欠かせないから」というのが理解できて良かった。第3章はあまたの法律を私たちの暮らしの局面ごとにうまく整理、見通しが良い。しかし近代法の法制史をあつかう最後の第4章は、入門には不要なのではと思える細かい事項・人名の列挙、他の執筆者にくらべて初学者への配慮のない読みにくい文体で、正直不満。ともあれ1〜3章はわかりやすく、全体としては良書。2022/06/12
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