内容説明
正確な情報をさがせること、伝わりやすい表現ができること、法学部で学んだことは将来かならず役に立つ。
目次
第1編 法律学の表現と議論―リーガル・リポート(法律学の文章を創る;法律学習の実践;ディスカッション;法律ディベート)
第2編 法律学の情報調査・収集―リーガル・リサーチ(リーガル・リサーチ総論;法令情報の調査;判例情報の調査;文献情報の調査)
著者等紹介
田高寛貴[タダカヒロタカ]
1991年名古屋大学法学部卒業。現在、慶應義塾大学法学部教授
原田昌和[ハラダマサカズ]
1995年京都大学法学部卒業。現在、立教大学法学部教授
秋山靖浩[アキヤマヤスヒロ]
1995年早稲田大学法学部卒業。現在、早稲田大学大学院法務研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゃん
7
【勉強本】リーガル・リサーチとレポート方法について、単なるハウツーにとどまらない、基本に忠実な解説。民法学者による書なので、民法に関する議論が多く素材になっているが、本書は民法以外の法律学についてレポートを書いたり、発表等をする際にも結構役立つと思われる。たかが1レポートでも、本書で示されたやり方で作成しようとすると、結構骨が折れそうな気がした。だが、これがリサーチのスタンダードなのであろうし、実力を身につけるためにはこのような地道で着実なアプローチが必要なんだろうなと思った。2016/05/31
takao
3
・レポートの書き方 ・CiNii Articles ・JAIRO http://jairo.nii.ac.jp 学術機関リポジトリの横断検索 ・CiNii Books ・国立国家図書館の蔵書検索システム https://ndlopac.ndl.go.jp ・国立国会図書館サーチ https://iss.ndl.go.jp ・文献情報管理支援ソフトRefWorksが便利 ・衆議院 立法情報 制定法律 ・日本法令検索 ×・新法・改正法解説記事書誌情報検索 法令解説の記事検索 2021/05/13
鳩とほっとしょうが
2
法学部生向けのゼミへの臨み方、調査方法、論文の書き方等を紹介する本。大学で利用出来る文献調査のためのサービスは今から思えばすごく贅沢なものだったと思う(使いこなせてなかった)。よく聞く法的三段論法の概要を理解(仰々しい名前の割に普通のことでは?と思ったり)。複数の根拠をもとに論証して主張を導くうえで確認すべきポイントは、根拠そのものにに説得力があるか、根拠と主張を結びつける論証に無理がないか。構造を意識して、今何を検討しているか、きちんと分けて考えたい。2024/06/29
ねお
2
様々な利益や価値観が衝突する社会にどのような秩序を与えるかを考えるのが法律学である。論点や対立点を的確に抽出し、具体的事実を正確に把握した上、問題となる法律解釈をし当該法律の規範に当該事実を当てはめて結論を導き出す。その当否は論議自体および論証=論拠から主張を導き出すことの説得力により判断する。法的三段論法や類推適用は論証方法の例である。法律の報告・研究においては、先行研究や関連判例の分類の視点が重要であり、論理的一貫性・整合性・射程の適切性から説得力を判断する。以上を民法の具体例により解説されている。2019/09/05
猫背
2
学部生の頃読んでいたら、ゼミをもっと有意義にできたと歯噛みするほど分かりやすい!2018/06/02