内容説明
考古学の学び方・考え方から、現在議論している諸問題まで、今生きている社会とのつながりを意識して学べる、新しい時代の考古学入門。世界考古学を視野に入れた考古学の基礎と、日本列島の人類史を解説。
目次
第1部 考古学の考え方と方法(考古学とはどんな学問か;モノをよむ;時間をよむ;空間をよむ;社会をよむ;だれのための考古学か)
第2部 考古学からみた日本列島の人類史(旧石器文化;縄文文化;弥生・古墳文化;古代から中世前半の考古学;中世後半から近現代の考古学;列島北東部の考古学;南西諸島の考古学)
著者等紹介
佐々木憲一[ササキケンイチ]
明治大学文学部教授、Ph.D.(学術博士)。専攻は国家形成期の考古学(古墳時代)
小杉康[コスギヤスシ]
北海道大学大学院文学研究科教授。専攻は縄文文化の考古学、物質文化の研究
菱田哲郎[ヒシダテツオ]
京都府立大学文学部教授。専攻は日本考古学、比較考古学
朽木量[クツキリョウ]
千葉商科大学政策情報学部准教授、博士(史学)。専攻は歴史考古学、物質文化研究
若狭徹[ワカサトオル]
高崎市教育委員会、博士(史学)。専攻は日本考古学、古墳時代社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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田蛙澄
3
マスターキートン読んでた頃に買って積読してたので読んだがとても興味深かった。特に科学的年代測定法と土器編年の併用による年代測定あたりが。最近は地磁気とかウランの利用なんかもあるらしいがここにある炭素年代法や年輪法がやはりメジャーなのだろうか。その他の方法は制約が多くなかなか難しそう。炭素年代もかなりばらつきがあるみたいだし完全にきっちり図れるわけじゃないんだなと納得した。北海道や南西諸島の考古学はほとんど知らなかったのでかなり新鮮だった。とくに南西の貝塚文化の貝製品なんか面白い。2020/04/27
SK
2
初心者向けにしては、ハードルが高いなぁ。2018/05/14
たろーたん
1
「考古学とは過去の人類が残した物質資料に基づいて人類の過去を研究する学問」。文献史学は古文書や文字資料に対して、考古学は土器や石器といったモノ、物質資料を通して歴史を明らかにしようとする。ただ、それゆえ、石器時代・青銅器時代・鉄器時代などの時代区分に名を残すようなどの素材を使ってきたか等の技術史や、人間が何を食べてきたか、何を交換・交易してきたかの経済史は得意だが、宗教などの精神生活に関しては、考古学的に再構築は難しく苦手らしい。2022/05/11
tnk
1
前半が考古学の理論、後半が考古学に基づく日本史。「はじめて学ぶ」と銘打っておきながら、割と詳しい、2015/03/22
さーもんマヨ
0
B+ 考古学の基礎がよくまとまっています。2014/10/08