内容説明
人は常に、自分自身も含めて誰かとコミュニケートしている。本書では、心の中の会話からインターネットでのそれまで、現代のコミュニケーションの姿を理論的に整理し、よりよきコミュニケーションのあり方を探っていく。
目次
現代のコミュニケーション
人間のコミュニケーション
自我とコミュニケーション
人と人とのコミュニケーション
電話コミュニケーション
集団・組織のコミュニケーション
コミュニティ・コミュニケーション
集合行動・社会運動のコミュニケーション
マス・コミュニケーション
国際コミュニケーション
高度情報社会のコミュニケーション
著者等紹介
船津衛[フナツマモル]
1940年2月東京に生まれる。育ちは静岡県伊豆下田。1958年3月静岡県立下田北高卒業。1962年3月東北大学文学部社会学科卒業、同大学院に進み、社会学を専攻し、主として社会意識論、準拠集団論を研究。1967年4月山口大学教育学部専任講師、助教授、1974年4月大阪市立大学文学部助教授となり、この頃、現代社会学、社会心理学の主要潮流の1つであるシンボリック相互作用論の研究に力を注ぐ。1980年4月東北大学文学部助教授、教授、東京大学大学院人文社会系研究科教授、東洋大学社会学部教授を経て、2005年4月より放送大学教養学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tolucky1962
13
タイトル通りコミュニケーションの入門書、学生向け教科書として広くコミュニケーションの基本を解説している。基本が整理されている入門書。この分野で多く本を書かれている船津先生の著。前半は自我・人間について、後半は電話、集団・組織、コミュニティ、社会運動、マスコミ、国際、高度情報社会といったそれぞれの面からコミュニケーションを議論している。96年の本を2010年に改訂している。ただし、技術進歩、震災など時代の移り変わりは速い。2017/04/24
ツキノ
2
「コミュニケーション論」の教科書。日本人のコミュニケーション、高度情報化時代のコミュニケーションについてが特に興味深い。しかし司書課程のレポート課題は「自我の社会性とその問題点」について。この本だけでは足らず、他にもあらたねば。2011/10/14
仔羊
1
講義の指定本でした(笑)。講義中の話は大したことはなかったので読みふけったのですが、コミュニケーションの取り方とは違ってコミュニケーションの本質や昔のそして今の話す手段が書かれていて面白いと言えば面白い本でした。2010/09/15
take
0
人,電話,インターネットなど「コミュニケーション」の主体から,コミュニケーションを媒介するモノ,それぞれにおけるコミュニケーションの特徴について論じる.入門編であり,具体的な事例を多く含むので,とっつきやすくはあると思う.ただ,事例の説明が少々断定的であると感じた.2017/10/17
ぽん教授(非実在系)
0
入門とある通り、コミュニケーション論の基本の概要部分を全般にわたって抑えてくれている。特にSNSなど最新のネットコミュニケーションについて扱われてるところが改訂しただけの価値があるところだと思う。もちろん、この本は基本の教科書なので挙げられてる参考文献などでもっと詳しく勉強する必要がある。とりあえずガイドとして最適だと思う。2012/07/04