内容説明
地域ケアシステムの視点からケアマネジメントをとらえ、在宅・地域で日常生活を送れるよう支援する地域ケアシステムの理念、問題点や課題を解明。施設ケア中心から地域ケアへの転換を探ります。具体例や図表を用いて分かりやすく解説したテキストです。
目次
第1章 地域ケアの理念
第2章 日本の長期ケア
第3章 転換期の1990年代と3つの課題
第4章 地域ケアと日常生活
第5章 地域ケアシステムの再構築
第6章 ケアマネジメントの導入とその課題
第7章 多文化・共生の社会を目指して
著者等紹介
太田貞司[オオタテイジ]
神奈川県立保健福祉大学教授。医療ソーシャルワーカーとして勤務後、県立広島女子大学助教授、北海道浅井学園大学人間福祉学部教授等を経て、2003年4月より現職。専攻は老人福祉、地域福祉
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感想・レビュー
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バーニング
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日本の地域ケアの歴史的変遷を医療、介護、保険の分野で叙述しつつ、現場で役割を担う看護師や介護士、そしてソーシャルワーカーたちがどのような役割を求められ、果たしてきたのかを事例を交え具体的に示している。教科書的であるので筆者の主張は控えめであるが、「ケアの公共性」という言葉が印象に残った。自己責任でもなく社会的入院でもなく、地域でケアを受ける人が日常生活を送る上で医療機関や施設、ワーカーや行政はどのような視点を持つべきか。現場の人も読んで参考になる部分は多いと思われる。2011/04/04