内容説明
かつて「七つの海」を支配したイギリス帝国は、大戦後に英連邦へと変身し、いまも世界の金融・情報の中心があり続けています。イギリスを、島国としてではなく「帝国」としてとらえた初めての通史。
目次
序章 イギリスの風土と社会
第1章 「イギリス」の成立
第2章 イギリス帝国の形成
第3章 パクス・ブリタニカの時代
第4章 帝国の変容
第5章 帝国からの自立
終章 新生イギリスの模索
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Керенский
1
イギリスというよりは、副題にもあるとおり大英帝国の歴史。主にイングランドとスコットランドやアイルランド、そして時代が下れば本国と植民地の関係を中心に政治史が描かれている。通史としては山川世界各国史よりも分量がコンパクトで読みやすく、イギリス史の入門書としては最適。2014/08/31
ぴー
1
ちゃんとした歴史の本なので読むのに少し時間がかかるが、おもしろい内容。イギリスの歴史の本質的な部分を学びたい人におすすめ。2013/01/20
Kiyoko
1
これも高校時代だなぁ。高校生のとき、進学校だったのに、勉強もしないで本ばっかり読んでいた事が、今更ながら解った私って、バカ?w
まりえ
0
漠然とイギリス帝国の繁栄はすごかったんだろうなと思っていたいが、国内で起きるテロや暴動、植民地との戦争、経済問題等、様々な課題を抱えてきた国どということがを知った。2014/04/29
Tetsuya Noguchi
0
イギリス史を,帝国という観点から描いた、なかなか面白い通史。いかにして帝国になったのか、帝国を支えたジェントルマン資本主義とは、帝国意識の醸成、そして、帝国であったが故にそれが今日でもイギリスの強さになっている部分は何かなど、2000年に出版された本ではあるが、今日的にも示唆に富む内容である。 但し通史の文献にはよくあることだが、現代に最も近い部分はあまり役にたたない。まだ歴史的な意義づけが固まっていない話や、予想と違う歴史が展開される(ここでは、イギリスが通貨ユーロに参加すると予想している)からである。2020/05/17