内容説明
1980年代におけるアメリカの巨額の貿易赤字と、日独のこれまた巨額の貿易黒字の発生と長期にわたる持続は、もはや国際的な相互依存の関係を無視しては、一国の経済運営が不可能であることを示している。わが国が外需依存型成長から内需依存型成長へ、また輸出大国から輸入大国へ、と経済構造の転換を図りつつあるのも、こうした国際化の中での政策協調の必要からである。〈新版〉のねらいの1つは、対外不均衡問題をはじめとして、こうした経済の国際化に伴う諸問題を積極的に取り上げることであった。
目次
1章 マクロ経済問題とマクロ経済分析
2章 所得決定の基礎理論
3章 消費と投資の決定
4章 貨幣とマクロ経済活動
5章 開放経済下の所得決定
6章 インフレーション
7章 経済成長と内外バランスの達成