内容説明
政治学をまなぶ場合ともすれば現代の政治や政治過程の分析とその方法・理論に関心が集まりがちであるが、それらを理解するためにも政治機構に関する知識は欠かせない。本書は現代の議会制をはじめ政党・圧力団体などの政治機構について丁寧にわかりやすく説く。論点の羅列的な提示をこえて政治の本質に迫る基本書。
目次
序章 本講義の概要
第1章 政治機構をめぐる諸概念
第2章 ヨーロッパにおける議会制の発展
第3章 政党の発展と議会制
第4章 圧力政治の展開と議会制
第5章 自発的結社の理論的問題
第6章 近代初期の政治理論家たちの政党論
終章 議会制と自発的結社
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆたか
3
イギリス・フランス・ドイツの事例を引き合いに出し、議会制やそれを取り巻く諸機関の発生・発達の歴史を辿る。民主制・議会制について考えるための良質な入門書。2014/08/04
ミカド
1
本書における政治機構の定義というのは「最高の権力としての国家権力を支える政治機構の総体である」という事であるが、その政治機構について議会制の発展、政党の発展、圧力団体の発展というテーマでヨーロッパ主要三国(イギリス、フランス、ドイツ)を例に挙げながら歴史的に遡って記述されている。政治機構に特化したテキストというのは珍しく、他に類を見ないものであり本書は貴重な存在といえよう。2018/06/03
まっきaka谷林
0
議会制の発展と民主制の本質について本当にオーソドックスな部分を懇切丁寧に説明してくれる本。入門書的なものなので劇的に感銘を受ける訳ではないが、何よりわかりやすい。2010/04/11
-
- 電子書籍
- 円環少女 7夢のように、夜明けのように…