内容説明
従来の消費者教育は、悪質商法やクレジット被害から身を守るための消費者被害未然防止学といった技術論的アプローチが多かった。本書は、消費者教育の基本的考え方である意志決定論を中心にして、教育・経済・産業・国民生活の諸政策とのかかわりで消費者教育の基本を展開する。
目次
第1章 消費者教育の展開―21世紀の消費者教育を目指して
第2章 消費者教育の本質理念―消費者教育とはなにか
第3章 消費者教育の基本概念―消費者教育の本質理念を理解するために
第4章 消費者教育の視点―教育としての消費者教育の展開
第5章 消費者教育の方法のシステム化―消費者教育をトータルに推進するために
第6章 消費者教育の効果的な手法―消費者教育の本質理念を実現するために
第7章 消費者教育の意義と効果―生涯学習社会における消費者教育
第8章 消費者教育の評価の方法と内容―消費者教育の効果を高めるための点検
第9章 消費者教育と市民意識教育―グローバル・シティズンを目指して
第10章 消費者教育と環境教育―環境問題からのアプローチ
第11章 消費者教育における意思決定―批判的思考能力の開発
第12章 学校・教育行政における消費者教育
第13章 行政における消費者教育
第14章 企業における消費者教育―企業人教育の視点から
付録 消費者教育の基本に関する資料