内容説明
国際化・自由化・証券化とよばれる80年代の金融現象を、どのように捉えるべきか。また噴出する金融事件は、何に由来するのか。資本主義経済の基本構造と関わりから現代金融を理論的に究明するとともに、主要先進諸国の金融状況の特徴点を浮き彫りにする中から現代金融問題の特性を理解する。
目次
序章 現代金融問題への接近
第1部 現代金融の理論(信用創造と再生産;産業循環と銀行―好況過程における銀行行動と金融政策;金融資本の構造;管理通貨制と金融革命)
第2部 現代金融の実状(イギリスの金融―「サッチャー時代」は何を築いたか;ヨーロッパの金融―ECの金融統合とドイツの統一;アメリカの金融―金融構造の変化と銀行破綻・救済;日本の金融―現代の商業信用;国際金融市場―ユーロ市場の変化と貨幣資本の蓄積)