内容説明
本書は、公共部門での資源の最適配分を実現するために、地方公共団体の担うベき役割を明確にすることを目ざすものであり、議論の中心に個々の地方公共団体の「行政能力」をおくことによって、従来の地方自治の財政理論が十分に取り扱いえなかった部分に焦点を合わせようとするものである。
目次
第１部 地方自治確立の条件（住民生活と地方行政；住民ニーズの変化と選好表示；地方税の原則と体系；地方自治と行政能力）
第２部 地方自治と地方分権（国と地方の機能分担；財源調達と地方分権；補助金と地方分権）
第３部 地方自治と地域間格差（財政力格差と地方交付税制度；地域開発と新しい産業構造；行政能力の測定とその格差；行政能力の向上と地方行革）
第４部 効率的地方自治の確立（人口の定住化と広域行政；高齢化・国際化・情報化と公営企業のあり方；東京一点集中化と地方の時代）
