出版社内容情報
敗戦から現在まで、日本女性をめぐる環境は大きな変化を遂げた。その中で、女性にとって何が広く深い経験となったのか。思想史家が書き下ろした、今を生きる日本の女性たちのあゆみ。
目次
前史 「戦後」の構築
1章 「社員」・「主婦」システムの造出(「一億総サラリーマン化」の趨勢;「主婦」の浮上と主婦論争;「産児制限」から「家族計画」へ;農業構造の変化と女性)
2章 ウーマン・リブの旗(女たちの反乱;身体と言葉の主題化;加担という視点の浮上;問い直される家族・家庭)
3章 主体回復の波(女性学・フェミニズム;世界からの風圧・世界への視野;「結婚」の相対化;就労の常態化)
4章 フェミニズムと現在(ジェンダーと男女共同参画;焦点となった「暴力」;ネットワーキングというスタイル;試練のフェミニズム)
著者等紹介
鹿野政直[カノマサナオ]
1931年大阪府に生まれる。1953年早稲田大学文学部卒業。1958年より早稲田大学に教員として勤務(文学部)。1999年退職。早稲田大学名誉教授。専攻は日本近現代思想史
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