内容説明
一国または複数の国家にまたがる比較的狭小な経済単位と、ヨーロッパ全体が広大な単一の地域経済圏へと結集する広義の地域経済、との2つの意味における地域経済史の集合体として描き出そうと意図したユニークな現代経済史。
目次
序章 ヨーロッパ経済の形成
第1章 イギリス
第2章 フランス
第3章 ドイツ
第4章 ベネルクス
第5章 南欧
第6章 北欧
第7章 東欧
第8章 ロシア
終章 第2次大戦後の経済成長と地域統合
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しおり
6
18世紀から20世紀末までのヨーロッパ史を概略、個々の国の経済史、EU統合の概略とサンドイッチみたいな構成で書いている。ドイツすげぇ。第二次産業革命の波に一番上手に乗っていた。イギリス・フランスは時代によって浮き沈みはあるけど底の硬さを感じた。スペインが予想より悲惨だったのが驚き。ヒスパニック系の移民が多いって国土の貧しさの裏返しだったのか……。共通して言えるのは第一次産業、農業が大事。初めはみんな農業国なんだから都市化、工業化には一次産業から変えていかないといけない。EUの紆余曲折の所は流し読みになった2021/01/18
デューク
5
ヨーロッパ各国の経済史を、産業革命以降に焦点を当ててまとめた一冊。 大恐慌の被害がヨーロッパで大きかった理由、フランスが世界に先駆けて成し遂げた「働き方改革」、イタリアで戦後復興が早かった理由、英国が最も輝いていた時代、などなど。総論としてのヨーロッパ経済史の流れも、各論としての各国の細かい統計データも、誰かに話したくなる話が満載。おすすめ2017/11/10
駒場
2
ヨーロッパ全体の経済を年代順に記述したのかと思いきや地域別だった。第一次産業革命から現代(1990年頃)まで。各章きれいにまとまっているしデータも豊富だが、ヨーロッパの経済統合をもっと掘り下げてくれるかと期待していたので少し残念2012/10/31
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