内容説明
本書は、筆者がこれまでにいくつかの学会誌に発表してきたイギリス都市史に関する論稿を集めた論文集であり、全体は、3部構成をなしている。第2部が、本書の中心をなす部分で、筆者の研究対象とする中世後期および近世イングランド北部の首都ヨークに関する実証研究論文5篇を、第3部は、これを補完する史料を中心とする英文稿2篇を、第1部は、そうした研究の前提をなす英国におけるイギリス都市史研究の紹介稿2篇を収めている。
目次
第1部 研究史(イングランド中世都市衰退論争;イングランド中世後期都市共同体論―C.フィズィアン=アダムズのコヴェントリ研究)
第2部 ヨーク研究(中世都市ヨークの長期人口・経済趨勢―地代帳およびフリーメン登録簿の分析を中心に;中世後期ヨークにおける建築業と建築職人;中世後期および近世ヨークにおける経済変化―フリーメン登録簿の分析;中世後期ヨークにおけるクラフト仲間―毛織物、皮革および建築職クラフト仲間の規約の分析;1604年のヨークにおける疫病の流行について―ヨーク市参事会議事録の分析)
第3部 史料