目次
序 歴史とは何か
第1部 歴史思想から近代歴史学へ(『史記』と正史;『古事記』と『日本書紀』;ヨーロッパの世界年代記と歴史叙術;聖伝と年代記の世界;近代歴史学の成立)
第2部 歴史学の現在(現代歴史学の諸潮流;日本文化論;現代歴史学の課題)
補論 歴史研究の手引き
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
africo
2
どちらかというと史学史の記述に重点が置かれている。各文明の古典歴史書の解説から、現代歴史学の課題まで複数の著者が各担当部分を執筆しておりまぁなんというかブレている。「現代歴史学の諸潮流」(浜林正夫)は、92年刊と古い事を前提にダイジェストとして使えそうだが、歴史理論の関係の項はまだまだマルクス主義という妖怪が徘徊しておる時代であって、そういうもんだとわかっていてもドグマチックでうんざりする。刊行時から時代は当然のように進んでおり、当時の状況を把握する為に読むのでなければ特段今読む意義があるかというと…2021/09/21
ステビア
1
92年出版だけど、随分古臭い本という印象。60年代後半みたいな。新しい発見はなかったかな。2013/05/28
OKPR
1
非常に平易な文章で驚いた。「〜入門」という題の本は往々にして内容が幼稚すぎたり、逆にちっとも入門になっていないものがあるのだが、その中でこの著書は嬉しいことに「タイトルに偽り無し」だった。先人たちの、歴史へのアプローチ方法を易しく解説している。歴史を学ぶならば、必読の一冊。2012/05/29
私立図書館司書
0
もちろん1冊での整合性を持たせるような編集がなされるのだろうが、複数人が執筆した本にありがちなことに、想定する読者の知識量や各執筆者ごとに理解させようとする問題意識が違うことがあったように思われる。ただ章ごとに見れば、入門書としての質は悪くないと思うし、特に私が知りたかった史観ごとの解説ではよく統一され、期待した以上の成果が得られた。系統的に示されたわけではなく、参考文献をただ並べてみたという章もあるものの、章末ごとの文献表も便利である。2015/02/28
本命@ふまにたす
0
今となっては古めの歴史学の入門書。時代を感じさせる部分も多いが、巻末の簡単な方法論の説明は役立ちそう。2021/04/12
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