内容説明
本書では、企業がどのようにして、なぜ今日あるような姿になったかどう問題を取り上げてみたいと思う。多くの読者が興味を持つのは、企業はいったいどういう仕組みで動いているのかとか、日本の企業の将来はどすなるのだろうかといったことがらであろう。今日までの企業の発展について学ぶことは、これらの問題に対するより広い視野を提供する。それはまた、企業が重要な地位を占めている現代の経済社会についての認識を深めるうえでも有益であろう。
目次
1 現代企業の出現(現代企業の特徴;現代企業が出現する以前の企業)
2 アメリカにおける現代企業の発達―1880~1950年代(アメリカにおける現代企業出現の土壌;鉄道・電信の発展と組織革新;垂直統合とビッグ・ビジネス;企業結合と独占禁止法 ほか)
3 イギリスにおける現代企業の発達―1840年代~1960年代(19世紀の市場経済;株式会社の発展;第1次大戦前のイギリス企業;第2次大戦後の新展開)
4 日本における現代企業の発達―第1次大戦~1960年代(日本における現代企業形成の背景;現代企業の形成過程;形成期大企業における所有と支配;戦後における大企業の発展;戦後日本の企業における組織の発達)