目次
序章 本書の課題
第1章 地方税財政システムの分析枠組み
第2章 政治的プレイヤーの政策選好の変化
第3章 地方分権改革以前の地方安定化装置の機能―地方財源不足の補填ゲーム
第4章 制度改革以降の地方交付税の総額縮減―三位一体改革をめぐる政治ゲーム(1)
第5章 国庫補助負担金の廃止・削減と税源移譲―三位一体改革をめぐる政治ゲーム(2)
終章 地方財政ゲームから見た日本の行政
著者等紹介
北村亘[キタムラワタル]
1970年京都府に生まれる。1998年京都大学大学院法学研究科博士後期課程修了。京都大学博士(法学)。甲南大学法学部准教授、大阪市立大学大学院法学研究科准教授を経て、2008年大阪大学大学院法学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かみゅ
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地方交付税を中心とする地方税財政を巡る政策変動を、地方自治所管省庁と中央財政管理省庁のゲームの結果として描く。省与党政治家が「火災報知器的に」関与すること、そしてその「予想された反応」を変数に組み込んで、省庁の最適行動を描いているところが画期的。政治家の関心や政策の世間からの注目度、省庁の選好など、モデルの妥当する政策分野にいくつか条件があるように思える。適用可能な範囲について検証が待たれる。ただ、結論部について、地方の自律性と活動量が増加することを「発展モデル」としているが、ある事務をその自治体で行うか2015/11/27
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