内容説明
ＥＵの現状を、立体的に理解する。ＥＵにおける単一通貨ユーロの誕生は、世界の政治・経済にとって「世紀のイヴェント」である。それは、「すべての国家はそれぞれ自国の通貨を保有する」というこれまでの通念を破り、通貨統合参加国の主権をＥＵに委譲する壮大な実験といえるからである。本書は「ヨーロッパの復権」という強い理念のもとに深化と拡大を続けるＥＵについて、その誕生から拡大のゆくえまでを政治・法律・経済にわたり総合的に概観する。
目次
序章 ＥＵの誕生
第１章 ＥＵの機関と立法手続
第２章 ＥＵの法
第３章 欧州統合の歴史―ＥＣからＥＵへ
第４章 通貨統合と金融政策
第５章 共通政策の実績と評価
第６章 加盟国の拡大と融合のゆくえ
第７章 欧州政治統合の課題
終章 世界のなかにおけるＥＵ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
桜子
8
国際政治学と西洋政治史の参考文献として使用。タイトル通りEU関連は詳細にまとめられています。ただ、２０００年発行であるため新たにEU加盟した国々や、現状分析においては以降に発行された入門書も必要だと付け加えておきます。
