内容説明
情報にかかわる法制度は整備の過程にあり、急速な技術の進展は法制度の変化を促している。こうした情報法をめぐる状況を、静態的にではなく、立法論・政策論の視点もあわせて、動態的に生きた姿として描こうと試みた。
目次
序章 情報法のイメージ
第1部 情報メディアと法
第2部 情報空間と法
第3部 情報・個人・法
感想・レビュー
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ハンギ
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東京大学の社会情報研究所教授の人の本で、恐ろしく骨太。じっくり読めばこの方面の基礎的な知識が得られるかもだし、叩き台としても機能するだろう。内容は90年代の本なので、新聞やテレビ放送などのマスメディアが中心となっている。しかし包括的に情報そのものについて考究しようとした態度はいいと思います。しかもその都度、裁判の判例が出てくる。未成年への教育的配慮の必要性や、良心の自由、名誉毀損などの問題は今とつながっている。しかし、もしかしたら今の方が後退している部分もあるかも。この二十年でずいぶん変わったなあ。2012/07/17