内容説明
本書におさめたのは、私の既発表の論文のうち、広義の行政組織法に関するものである。第1部には、特殊法人・行政機関を分析の対象とするもののほか、行政改革についての紹介を、第2部には、日本およびドイツの公務員法制にかかるものを、第3部には、公物法について考察したものをあつめた。
目次
第1部 特殊法人・行政機関の法的地位(特殊法人に関する一考察;国際公衆電気通信事業主体の法的地位に関する覚書き;大学運営臨時措置法と文部大臣の権限;西ドイツ大学改革の一事例;J.ランディス「規制機関Regulatory Agenciesに関する報告」の概要と問題点;臨時行政調査会基本答申の意義)
第2部 公務員の法的地位(公務員法における判例の機能;西ドイツ公務員法制の現代的諸問題;給付行政の展開と公務員の地位;西ドイツ公勤務法の改革問題;西ドイツ公勤務法調査会の報告書に接して)
第3部 公物の法的地位(自然公物の管理の課題と方向;法定外公共用物とその管理権)