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憲法とその“物語”性

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  • サイズ B6判/ページ数 190p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784641027855
  • NDC分類 323.14
  • Cコード C1032

出版社内容情報

司法改革や行政改革,日銀法の改正などに携わってきた著者の経験は,どのような“物語”性をもって憲法とつながっているのだろうか。一人の憲法学者が,自らの歩みを背景に日常的な表現で「個」と「国のかたち」についてやさしく語る,講演とエッセイ。

 法律学と人間
1 憲法学を生きて(京都大学最終講義)
2 「個」として生きるということ
 良寛の風景
  良寛の風景と現代/「個」として生きるということ/他
 「生きる」ということ
  「思想をもつ」ということ/剛毅の中の温かさ/他
 憲法とその“物語”
  日本国憲法と人間観/故郷の同級会に出席して/他
3 「個」と「国のかたち」
 人間の具体的生活の中の憲法
 個人の尊厳と「この国のかたち」
 人権に関する若干の覚書
 希望と改革

目次

法律学と人間
1 憲法学を生きて
2 「個」として生きるということ(良寛の風景;「生きる」ということ;憲法とその“物語”性)
3 「個」と「国のかたち」(人間の具体的生活の中の憲法;個人の尊重と「この国のかたち」;人権に関する若干の覚書;希望と改革)

著者等紹介

佐藤幸治[サトウコウジ]
1937年6月9日新潟県に生まれる。1961年京都大学法学部卒業。司法試験委員、行政改革会議委員、中央省庁等改革推進本部顧問、司法制度改革審議会会長などを歴任。現在、京都大学名誉教授、近畿大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

check mate

0
「物語」に関する説明はほとんどない。法科大学院本格スタート前の講演とか原稿とかを集めた本であり、いろいろな意味で味わい深い。2016/06/20

阿品

0
ニュースで憲法系統に興味が出たので漁る。日本人にとっての行政は他人事であり、「管理し管理されたがる性質」を変えねばというテーマが目立ったがそれは当時の政治観なので置いておく。その他でこの本の主体は「人権」である。道徳的権利としての人格的自律権についての話はほぼ社会契約説として理解できることが多かった。ゲワースの自律的自由と長期的自由が興味深い。個人的に自然法は倫理学であり、倫理学は宗教に帰属していると思っているので著者が無宗教的日本の道徳的な課題をあげていることに共感した。2015/06/10

じゅんすいむく

0
「人権」とはなんだろうか。天が与えたものだ、自然権だ、人間として当然の権利だ、などと言ってみたところでそれはフィクションとしての側面を拭い去ることはできない。筆者は「人格的自立権」という概念を打ち立てそれ憲法13条にみるも、日本において個人の「人権」概念を支える精神文化の希薄さに思い至る。その文化が「物語」として「人権」を支えるものでなければならないという。我々は、個人の自由を擁護するような文化を、我々の習俗に見出し不断に憲法に反映していくという重い課題を突き付けられてしまった。2012/12/15

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