目次
序章 子規の文芸における短歌の位置―何が始まり、何が加わったか
第1章 『竹乃里歌』の世界(展観子規短歌の成立と展開―合わせて「習作」期の歌を論ず;子規短歌の成立―「百中十首」歌の世界・検証;子規短歌の展開―拡散から集中へ、趣向から実意・実情へ;子規短歌の確立―〈庭前即景〉の世界;子規短歌の達成―「しひて筆を取りて」の達成;子規短歌の揺曳―〈やさしみ〉と田園への回帰;子規短歌の意義―短歌的現在において)
第2章 正岡子規の歌論の世界(「歌よみに与ふる書」の歌論的意義;子規「写生」理論の構造―「天然」と「人事」を中心として、歳時記的世界観ということ)
終章 子規文芸、或いは子規短歌の本質―「歳時記」的世界から〈いのち〉の歌へ