内容説明
本体系は、平安時代から鎌倉時代にかけての物語について克明な分析・解釈を加えて俯瞰しつつ、一方で「物語文学とは何か」という問いに答えようとして編まれた。従来研究の手薄だった鎌倉時代の物語文学作品につき、本巻と第五巻の両巻にわたって詳しい説明と考察を加えた。鎌倉時代物語文学事典としても利用できる便益を図った今後の研究の基礎文献である。
目次
秋の夜の長物語
あまのかるも物語
石清水物語
絵師草紙
男衾三郎絵詞
栗栖野物語
源氏供養草子
粉河寺縁起絵巻
小夜衣物語
住吉物語
当麻曼荼羅縁起
俵藤太絵巻
児観音縁起〔ほか〕