内容説明
本体系は、平安時代から鎌倉時代にかけての物語について克明な分析・解釈を加えて俯瞰しつつ、一方で「物語文学とは何か」という問いに答えようとして編まれた。本巻は、物語文学の研究史の中に近年急速に興隆してきた新しい方法・主題への鋭利な論及や物語文学の行方と後世文学との関連、物語文学史の構想の論等を収録。今後の研究への先駆たることを期した。
目次
物語文学の場
物語文学の時間
物語文学の空間
物語文学の話型
物語文学の表現
物語文学の冒頭・結末表現
物語文学の語り
物語文学の語り手
物語文学の作者
物語文学の視線
物語文学の発想
物語文学の登場人物
物語文学の改作
物語文学の行方
物語文学と室町文学
物語文学と安土・桃山文学
物語文学と江戸文学
物語文学と近代文学
物語文学と国学
物語文学史の構想