出版社内容情報
地方史研究協議会 第七四回(兵庫)大会の成果論集。
現在の兵庫県域に含まれる摂津・播磨・但馬・丹波・淡路の旧国五国を、兵庫県のもつ歴史的「特性」として、そこでの複合的な交流と地域の多様性を、兵庫県としての全体的な観点から考えることで、県内地域史研究に新たな地平を切り拓く。
【目次】
序文(久保田昌希)
刊行にあたって(大会成果論集刊行特別委員会)
Ⅰ 公開講演
博物館と地方史 ― ひょうご歴史研究室の一〇年 ―(藪田貫)
西摂地域からみた「ひょうご近世史」への視角(大国正美)
― 都市と村を結ぶ交通・人流・物流を手がかりに ―
Ⅱ 共通論題
古代ひょうごの駅制(中村弘)
中世播磨の内陸交通路(前田徹)
兵庫における中世城館の変遷(山上雅弘)
Ⅲ 近世の物流と交流
近世地方書肆による書籍流通 ― 播磨国姫路の本屋灰屋長兵衛を事例に ―(石橋知之)
近世後期における明石藩蔵米と灘酒造業(加納亜由子)
近世後期、幕領における支配所間の資金融通と郡中備銀制の成立(尾﨑真理)
― 大坂谷町代官・久美浜代官支配所間の融通を中心に ―
Ⅳ 近現代の都市化・工業化と地域形成
近現代兵庫県の人口と都市化・工業化(吉原大志)
兵庫県の地域形成に関する一試論 ― 近現代の明石地域を事例に ―(本井優太郎)
第七四回(兵庫)大会の記録(大会成果論集刊行特別委員会)
執筆者紹介