出版社内容情報
かつて政治家を支えた文化的淵源だった書道。
明治維新から戦後まで、多大なリーダーシップを発揮した政治家たちを取り上げ、彼等の政治的活動に書とその文化的背景がどのような影響を及ぼしたか、近隣国との関係性も含め丁寧に跡づける。
内容説明
かつて政治家を支えた文化的淵源だった書道。明治維新から戦後まで、多大なリーダーシップを発揮した政治家たちを取り上げ、彼等の政治的活動に書とその文化的背景がどのような影響を及ぼしたか、近隣国とその関係性も含め丁寧に跡づける。
目次
第一章 朝貢文化という歴史と漢文筆談の名残
第二章 元勲たちの外交感覚とその書相(副島種臣・大久保利通・宮島誠一郎・黒田清隆)
第三章 東洋文化の住人たち(三島中洲・森槐南・大正天皇)―明治、大正の漢詩の意味
第四章 民権派の書(板垣退助・犬養毅)
第五章 二つの大戦と「横槊賦詩」の書(伊藤博文・山県有朋)
第六章 近代宰相の書相(西園寺公望・斎藤実・松方正義・高橋是清・清浦奎吾)
第七章 大東亜戦争の書境(近衛文麿・米内光政・幣原喜重郎)―政治家にとって書は何を意味したのか
第八章 東洋という民族意識の謎と可能性(頭山満・平沼騏一郎・安岡正篤)
第九章 「文化の象徴」の矛盾
第十章 昭和の宰相たちの教養(吉田茂・鳩山一郎・岸信介)
第十一章 日中国交正常化、その文化外交の歴史(田中角栄)
終章 第二次大戦後の教育の問題と東アジア文化の未来
著者等紹介
松宮貴之[マツミヤタカユキ]
1971年生まれ 作家、書家。東京学芸大学教育学部芸術課程書道科卒。文学修士(二松学舍大学)、教育学修士(東京学芸大学)、学術博士(総合研究大学院大学)。大阪大学非常勤講師、佛教大学・四国大学大学院非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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