出版社内容情報
日本古来の「たたら製鉄」の発祥、江戸時代に独自の技術として花開いた高殿式たたら、その流れを汲む靖国たたら、そして現代の日刀保たたらまで、たたら製鉄の歴史を辿りながら、その特徴を科学的に分析する。
日刀保たたらの開設から携わった著者による実証的力作。
内容説明
名刀が生まれる根源を説く。日本古来の「たたら製鉄」の歴史をたどりながら、とくに江戸時代に独自の技術として花開いた高殿式たたら、その流れを汲む靖国たたら、そして戦後の日刀保たたらまで、その特徴を科学的に分析し、鉄の美学を明らかにする。日刀保たたらの開設から担当した著者による実証的力作が新装版として復刊。
目次
序説―たたらが来た道
第1章 たたら製鉄の開始期と導入経路に関する考察
第2章 たたら製鉄の衰退と復活
第3章 選定保存技術―日刀保たたらの技術記録
第4章 古伝書にみるたたら製鉄の記録
第5章 日本刀のできるまで
第6章 卸し鉄と、これに関する作刀資料
第7章 分析
第8章 和鉄の特質について
著者等紹介
鈴木卓夫[スズキタクオ]
1945年神奈川県厚木市に生まれる。1967年明治大学農学部卒業、1978年日本大学文理学部卒業。2001年東京工業大学よりたたら製鉄の研究により博士号(学術)を取得。(財)日本美術刀剣保存協会たたら課長、同協会新作刀展覧会審査員、刀剣研磨・外装技術発表会審査員、保存・特別保存刀剣審査員などを歴任。その他多年にわたり東京都刀剣登録審査員、東海大学体育学部武道学科非常勤講師(日本刀講義)に従事する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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