出版社内容情報
「石の長者」と呼ばれた日本考古学の先駆者、木内石亭。
その代表作『雲根志』全編をはじめて読みやすい口語訳で紹介する。
内容説明
わが国の考古学・鉱物学・化石学の先駆者であり、“石の長者”と呼ばれた木内石亭の代表作『雲根志』「前編」「後編」「三編」のすべてを、はじめて読みやすい口語訳によって紹介した画期的著作が“普及版”として復刊。本書によって興味深い奇石・珍石を巡る伝説や挿話の数々が現代人にも気軽に親しめるようになった。
目次
雲根志「前編」(霊異類;采用類;変化類 ほか)
雲根志「後編」(光彩類;生動類;像形類 ほか)
雲根志「三編」(寵愛類;采用類;奇怪類 ほか)
著者等紹介
木内石亭[キノウチセキテイ]
本名、木内重暁。享保9年12月(1725)近江国志賀郡下坂本村(現在の滋賀県大津市坂本)に生まれる。幼時に母の実家、栗太郡山田村の木内家の養子となる。「石の長者」と呼ばれ、全国を廻り種々の奇石・珍石を収集し、『雲根志』をはじめ多くの書物を刊行した。文化5年3月(1808)没。(83歳)
横江孚彦[ヨコエタカヒコ]
昭和16年(1941)生、立命館大学法学部卒、司法書士。元「木内石亭を学ぶ会」事務局長。本業とともに石亭翁の研究に邁進している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
6
江戸時代 石器や化石などをあつめて「石の長者」と呼ばれた木内石亭がかいた「雲根志」。口語訳版なので読めるのですが、たしか原書には絵がついていた気がするが、文字ばかりで絵がないのが残念。2025/05/09
晩鳥
5
江戸時代の奇石収集家、木内石亭の雲根志を口語訳したもの。鉱物や化石も含め各地の奇石を見た目から分類して紹介している。木内石亭が近江の人だからか近江と美濃、伊賀の石がやや多い気がする。平賀源内や小野蘭山、伊賀の滝本笑石亭、飛騨の二木長嘯、津野滄州など様々な人物とも交流があったようだ。挿絵が省略されているのが惜しい。2025/08/26
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