内容説明
深山の奥には今も野獣たちの歩む人知れぬ路がある。ただひたすらに高きへ高きへとそれは人々の知らぬけわしい路である。私の考古学の仕事はちょうどそうしたかもしかみちにも似ている。
目次
古道雑聚
山と先住民とその子たち
九州廻記
山口をおもう
信州尖石行
遠賀川日記
小沢半堂のこと
あの頃の考古学
読書雑感抄
脚のない古代史
南薩摩の神々
貝塚のない湖の回想
日本農耕文化の伝統
日本原始陸耕の諸問題
春愁の暦
病牀読校
著者等紹介
藤森栄一[フジモリエイイチ]
明治44(1911)年、長野県諏訪市に生まれる。昭和4(1929)年諏訪中学(現、諏訪清陵高校)卒業。諏訪考古学研究所長、長野県考古学会会長として活躍。昭和48(1973)年12月逝去。主な論著書に、『銅鐸』(毎日出版文化賞受賞)など多数がある
戸沢充則[トザワミツノリ]
昭和7(1932)年、長野県岡谷市に生まれる。昭和31(1956)年明治大学文学部卒業、同大学教授・学長などを歴任して同大学名誉教授。藤森栄一のもとで考古学を志す。長野県矢出川遺跡、埼玉県砂川遺跡など多くの遺跡を調査。平成24(2012)年4月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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