内容説明
「第26巻」「第27巻」は引き続き植物から得られる薬剤とその効用について。他にも増加傾向にある病気のことや医術の堕落についてなど興味深い内容が列記されている。「第28~32巻」は、哺乳動物・爬虫類・虫・鳥・魚など、動物から得られる薬とその効用や、水や塩の薬効について述べている。病気に関する詳細な治療法とともに、医学の起源と発達、ローマ人の医者に対する不信感、占い、迷信、魔術とその欺瞞性など、当時の医療水準や考え方がわかる。「第33巻」は、金や銀など貴金属について論じつつ、指輪の始まりから騎士身分の発生に及ぶ幅広い視点に驚かされる。また、金や銀などが当時からいかに高価で、人々がその所有をどれほど熱望していたか、今日までつながる貴金属をめぐる様々な話題が面白い。
目次
第26巻 分類したその他の薬剤
第27巻 その他の草本の種類、それらから得られる薬剤
第28巻 動物から得られる薬剤
第29巻 動物から得られる薬剤
第30巻 動物から得られる薬剤、前巻からのつづき
第31巻 水棲動物から得られる薬剤
第32巻 海棲動物から得られる薬剤
第33巻 金属の性質
著者等紹介
中野定雄[ナカノサダオ]
1901年新潟県に生まれる。京都大学文学部哲学科卒業、同大学院修了。旧制中学校、高等学校等の教職を経て、1958年定年退職。1977年死去
中野里美[ナカノサトミ]
1930年新潟県に生まれる。金沢大学法文学部卒業後、教職に就く
中野美代[ナカノミヨ]
1934年新潟県に生まれる。早稲田大学院文学研究科修士課程修了。在日米国大使館勤務を経て翻訳家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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