内容説明
土偶と石棒という異質なシンボルは何を意味するのか。縄文人のシンボリズムと儀礼行為のコンテクストから、先史社会のドメスティケーションに儀礼がはたした重要な意義を読み解く。儀礼考古学の挑戦!
目次
序章 儀礼考古学の現代的意義
第1章 縄文時代の儀礼と社会
第2章 石棒にみる儀礼行為とコンテクスト
第3章 石棒と石皿―性交隠喩のコンテクスト
第4章 土偶破壊行為の再検討
第5章 土偶と縄文土器
第6章 保守的な土偶伝統―勝坂系土偶伝統と土器様式の関係
第7章 井戸尻・勝坂文化と二つの儀礼体系
第8章 縄文社会のドメスティケーション
終章 縄文社会と儀礼
著者等紹介
谷口康浩[タニグチヤスヒロ]
1960年東京都市ヶ谷に生まれる。1983年國學院大學文学部史学科卒業。1987年國學院大學大学院文学研究科博士課程後期中退。2005年博士(歴史学、國學院大學)。2007年國學院大學文学部准教授。2012年ロンドン大学考古学研究所留学(2012年度派遣研究)。現在、國學院大學文学部教授(2012年より現職)。専門分野:先史考古学、とくに縄文文化・縄文社会の研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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