近衛十四郎十番勝負

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  • サイズ A5判/ページ数 481p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784639027935
  • NDC分類 772.1
  • Cコード C1074

内容説明

伝説的な時代劇俳優、初めての評伝。

目次

第1部 男が惚れる男、近衛十四郎―その波乱の人生(長岡の寅、大志を抱いて右太プロへ;大都映画の看板スターとしての活躍;実演興行の十年間と映画界への一兵卒としての復帰;松竹で映画スターとして返り咲く;東映への移籍、そして第二東映の看板スターへ ほか)
第2部 近衛十四郎十番勝負(主要作品55本解説)(近衛十四郎十番勝負(Best of Best)
主演作品十番勝負
悪の魅力十番勝負
番外編:珍作怪作五番勝負
歴史上の偉人役を演じた作品十番勝負 ほか)

著者等紹介

谷川建司[タニカワタケシ]
1962年生まれ。映画ジャーナリスト/早稲田大学大学院政治学研究科客員教授。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了、博士(社会学)。1985~1992年日本ヘラルド映画株式会社に勤務し、2005年より早稲田大学政治経済学術院助教授、2008年教授、2010年より現職となる。研究分野は映画史、大衆文化研究。1997年、論文「メディアとしての映画」で第一回京都映画文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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yamatoshiuruhashi

51
近衛十四郎ファンである学者にしか書けない本だろう。近衛十四郎という人物を丹念に追い、残された作品を観て、関連の存命人物に取材する。それだけの力量と時間を作るのは片手間でできることではない。熱量の籠った著作である。近衛の伝記は日本の活動写真からテレビ時代劇への変遷の歴史を追うことでもあり、ついで松方弘樹、目黒祐樹の兄弟を通じて日本映画の生き残りを表すことにもなった。世に存命の殆どの方は近衛を「素浪人月影兵庫」か「花山大吉」で知った世代であろうが、まさに表されるに最後の好機だった。各作品の解説も貴重である。2022/02/19

Galilei

7
カムカムエブリバデイ、息子の目黒祐樹さんは親父さんそっくりです。その間や所作は、花山大吉を思い起こしました。祐樹さんが『ラジオ深夜便』で語った”近衛十四郎”は、本書を凝縮していました。▽とくに十四郎の殺陣、剣道の経験者ならお判りでしょうが、三九竹刀の長刀を、あのような速さで切り返し、柔軟で鮮やかな手首の動き等々、精進の賜物以外にないと思いました。▽本書の後半を占める年譜は、昭和の時代劇の歴史その物の様です。他の役者の昭和時代劇を観る時にも、この年譜を見て、当時の映画界の配役陣を伺っております。2022/03/31

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