内容説明
遺跡から出土する陶磁器は歴史資料「考古学陶磁器」として、遺跡との関係で地域・時代・階層の情報をその身にまとう。本書はそれら資料に基づいた多様な研究法と新鮮な論点から語られる生活文化史のシリーズ第十三巻である。
目次
宋代建窯黒褐釉媒熔剤原料についての考察
高麗青瓷の窯場における建物遺構の考察―窯体周辺の工房跡と建物跡を中心として
中世初期の東海地方における子持器台
常滑系陶器生産
関東へ運ばれた備前焼狛犬の歴史像―同一作者の作品分布と作品の系譜
タイ・メナムノイ窯四耳壺の研究―国内出土資料を中心として
墓葬出土青花磁器にみる元代士民の品位
カラック瓷器の再検討―中国国内消費市場を中心に
清代中国陶磁器の海外輸出
中国磁器の影響を受けた国産磁器―長崎出土の景徳鎮と肥前磁器を中心に
江戸前期、肥前磁器にみる大皿生産の盛衰
中央アジア彩釉陶器の誕生
著者等紹介
佐々木達夫[ササキタツオ]
1945年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科考古学専門課程博士課程単位取得退学。金沢大学教授、同学評議員・埋蔵文化財調査センター長を経て、金沢大学名誉教授、古代学協会理事、日本考古学会評議員、石川県埋蔵文化財センター評議員。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。