内容説明
遺跡から出土する陶磁器は歴史資料「考古学陶磁器」として、遺跡との関係で地域・時代・階層の情報をその身にまとう。本書はそれら資料に基づいた多様な研究法と新鮮な論点から語られる生活文化史のシリーズ第十一巻である。
目次
12~13世紀韓中窯業における瓷片堆積とその意味
中世土師器皿の楕円フーリエ解析
堺遣明船貿易による陶磁器の変革
桃山陶器の図文からみた三条瀬戸物屋町
大坂における近世初頭の陶磁器組成とその変化
元明清期青花に描かれた山の画法による時代区分
紀年銘を持つ備前焼狛犬の基準資料―生活文化史の視点から見た紀年銘・作者・寄進者
肥前磁器における板作り成形の柿右衛門様式壺・瓶について
近世ラオス・ヴィエンチャン旧都城出土の色絵をめぐって―ラーンサーン王朝下におけるヴェトナム赤絵・中国五彩・肥前色絵の流通と消費
西海の島々で焼かれた磁器
函館焼にみる蝦夷地内国化の一側面
西南戦争の陶磁器
浅見五郎助、つくる
著者等紹介
佐々木達夫[ササキタツオ]
1945年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科考古学専門課程博士課程単位取得退学。金沢大学教授、同学評議員・埋蔵文化財調査センター長を経て、金沢大学名誉教授、古代学協会理事、日本考古学会評議員、石川県埋蔵文化財センター評議員。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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