内容説明
帝国憲法期にのみ存在した官立高等工業学校は、「産業士官学校」ともいえる日本独特の短期高等教育学校だった。官立高工生の内・外地における正系・傍系入学、就職・転職移動には、明暗ある帝国憲法の下で、産業化を基軸に進められた日本の近代化過程が色濃く反映している。創設以降の全国の入学生のうち16,718人をデータベース化し、計量分析することで、政治・社会と教育の相互の影響、帝国日本の国策としての準エリート技術者教育の実態を解明。補章として卒業生12名へのインタビューを掲載している。
目次
第1章 序論―研究の視点と課題設定
第2章 入学・就職―どこから来て、どこへ行ったのか
第3章 傍系入学・傍系進学―進学非正規コースからの復権
第4章 外地との往来―「出超」
第5章 結論―官立高工の入学、就職移動が示すもの
補章 卒業生インタビュー―十二人十二色
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